2023/02/03 01:07
400FDに入るサイドバーナー式を作りたい!!
2021年の秋、すっかりULの沼に浸かりきってしまった私。どうにかエバニューの400FD(ULの定番カップ)に燃料ボトルと収まって、五徳を必要としない軽量なサイドバーナー式のアルコールストーブを作る!この目標に毎晩試行錯誤を続け2ヶ月の時を経て、ようやく完成!っと思いきや本家から同じ思想から生まれたほとんど同じやつ(ブルーノートストーブ)が発売。これ絶対プロトタイプは私とおんなじウコン缶でつくってるやん!しかも、燃料ボトルと合わせて400FDに入って15mlの燃料で300mlのお湯が沸かせるって、えーーー!なにもかも一緒やん!えーーーーーー!えーーーーーーーー!
サイドバーナー式の弱点に気づく
もっとアルコールストーブ作りに火がついた私。サイドバーナー式を作り続けていると結構気になる点というか弱点があることに気づいた。それは熱暴走気味になりやすいこと。400FDや小型クッカーを使用すると径の小さいウコン缶で制作したとて沸騰直前まで湯温があがると炎が次第に大きくなりそのうち炎がクッカーからはみ出る。それに風に弱いアルコールストーブ自体の特性上、屋外ではかならず風防を使用するがその風防もそのうち熱を持ちそこにも炎が引き寄せられる。そもそもサイドバーナー式のストーブは風防を併用すべきではないという本末転倒的な考えをするようになった。するとやはりオープンジェット式が最も熱効率の良いバーナーなんだと。しかしアルコールストーブ界の諸先輩方が沢山の記録を残してきた流行りのCHSバーナーは外装が一枚で簡単に凹んだりするし、私がもとめる山道具としての乱雑に扱えるラフさとちょっと違う。
サイドバーナー式からオープンジェット式へ
試作を繰り返すうちにサイドバーナー式のアルコールストーブのジェットの穴を塞いで上から穴を開けてみることがあった。するとまあなんとも良い感じ。もともと私の作ったサイドバーナー式のアルコールストーブ(イソギンチャク2号)は底側の缶2つを上下から嵌合させていることもあり、外装がめっちゃ強い。これは!っということで内部構造をジェットが引き立つように少しいじりようやく完成。しっかりと中心に炎が集まるので、マグカップの様な小さな口径のクッカーを使っても底面から炎がはみ出ることが少ない熱効率重視のオーブンバーナ式アルコールストーブが完成しました。
小型クッカーにぴったりなMONK'S STOVEの完成。
もともと400FDや小型クッカーの使用を想定しているため、沸かす湯も300ml程度が望ましいです(沸点到達時間7分程度)。燃料を多めに入れればそれ以上沸かすこともできますが恐ろしく時間がかかりますのでオススメしません。500mlの沸騰までは確認いたしましたが、とっても時間がかかるのでガス使ったほうがマシです。また本製品の炎は中心に寄せるため渦を巻きますが、諸先輩方の残した素晴らしい工法であるCHSではありませんので本燃焼までの到達時間は40〜50秒程度かかります。ちなみにMONK'S STOVEとは訳すと「修行僧のストーブ」。何かに取り憑かれたように無心になって黙々と作り続けたのでそう名付けました。笑